松井守男追悼出版
江戸総鎮守 神田明神コレクション
光の画家 松井守男と浮世絵
著 書:神田神社/松井守男
発 行 日:2023年1月1日
判 型:A4判変形
頁 数:120頁
発 行:神田神社
伝統と革新の美術表現を未来に伝承する
神田神社名誉宮司 大鳥居信史
平成30年12月に開館しました神田明神文化交流館に松井守男画伯の代表作ともいえる大作「光の森」をご奉納していただきました。その作品は「伝統と革新」を活動コンセプトとした文化交流館の「革新」の部分の重要な一点となりました。私と画伯との交友から発展したものですが、単に作品のコレクションだけに留まらず、共に同時代の文化を慈しむ同志として文化活動を共有した結実ともいえます。
フランスのコルシカ島、五島列島の久賀島にある松井画伯の二つのアトリエも訪ね、真摯に制作する姿、底抜けに明るい人間性、膨大な大作に触れ、フランスでは「光の画家」と言われている画伯のセンスに得心したことから、二人の交友は育まれてきました。この画集も現在進行形で画伯と共に制作準備を始めましたが、まさか追悼の出版物となるとは思いもしませんでした。まだまだご活躍が期待されていた中での急逝は、誠に残念でなりません。
本書に収録された作品は、私が永年収集してきました浮世絵など、江戸の町と共に発展した神田明神の歴史を検証する伝統絵画の一部と、松井守男画伯の作品を中心に、宮田亮平、斉藤上太郎、浅野健一各先生の神田明神を主題にした現代の作品による「伝統と革新」の作品集となっています。
この出版は、松井守男画伯の晩年の日本での仕事を顕彰する内容にもなりましたが、伝統と革新の優れたさまざまな作家の美術表現が、神社と共に未来に伝承されていくことを祈念して上梓いたします。
松井守男追悼出版 江戸総鎮守 神田明神コレクション 光の画家 松井守男と浮世絵
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